「ゲーム廃人」。昼夜を問わずゲームの世界に没頭し、社会生活から隔絶した状態の人を指す造語だ。VR技術や、法人向けのエンジニア研修などを取り扱うフィグニー(東京)で社長を務める里見恵介さん(41)は、文字通りゲーム廃人として約4年半を過ごした過去を持つ。 一時は死も意識した状態を脱し、エンジニアとしての技術を習得した後に起業。「こういう経験(ゲーム廃人)をしたのであれば、それを強みに変えられるような生き方を見つけるしかなかった」。不安に満ちた日々から再起を図ることができたのは、「誰にも負けたくない」という信念があった。 「現実」の世界で襲った不安 静岡県伊東市出身の里見さんの実家は、葬儀会社を経営。深夜に問い合わせの電話がかかってくることも日常茶飯事の環境の中で育った。「一人で自分の時間を過ごすことが多かった」と振り返るように、読書やテレビゲームで過ごすことが多い少年時代だった。 高校卒業後
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