最高裁の判例管理を巡っては「判例集」のほか、裁判所ホームページの「裁判例検索」システムから閲覧できる過去の判例のデータにも誤字脱字などのミスが多数見つかった。法務大臣が「法務大巨」、検察官が「検祭官」になっていたケースもあり、最高裁は判明した部分から随時修正する方針だ。 検索システムは、最高裁や各地の高裁、地裁などが出した主要な判決や決定の全文をPDFファイルで誰でも閲覧、入手できる。利便性が高く、研究などに幅広く使われている。 最高裁は判例集の正誤を確認する際、同時に検索システムのデータも調査した。判決原本との相違は、これまでに約250カ所見つかっている。 わいせつ文書の定義を示した1957年の「チャタレイ事件」判決は、真野毅裁判官の名前を「真野殴」と誤り、「背理なるこというをまたない」が「背理なることいをまうたない」になっていた。「弁護人」を「弁護入」、「未必的認識」を「末必的認識」と