中国株への売り圧力が一段と強まる中で、中国最大の証券会社が一部顧客による本土株の空売りを停止させる措置をとった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。 関係者が匿名を条件に述べたところによると、国有証券会社である中信証券は規制当局からのいわゆる窓口指導を受けて今週、個人投資家への株の貸し出しを停止し機関投資家への貸株要件を引き上げた。 中信証券はコメント要請に応じなかった。 2023年に苦戦した中国株は今年も下げ止まる兆しが見えず下落幅を広げている。上海総合指数は16年以降で最悪の年初の滑り出しとなった。 空売りを制限している証券会社の数は今のところ不明だが、政府が相場を下支えしようと躍起になっていることがうかがわれる。銀行株の買い入れなどこれまでの取り組みはセンチメントを浮揚させることができなかった。 株価を押し上げようとする当局の試みのもう一つの兆候として、18日にはいくつかの主要な