景気の先行きに不透明感が強まり、企業倒産が急増するなか、民間信用調査機関が24日に都内で開催した「危ない会社セミナー」が波紋を広げている。銀行や商社の審査担当者らを対象にしたこのセミナー。出席者には危ない会社300社が実名で記されたリストが配られ、調査機関の講師が経営実態について報告していった。緊張感が漂う会場に潜入し、驚愕のリストを入手した。 セミナーを開いたのは、企業に深く食い込んで情報を取ってくることで知られる民間信用調査機関「東京経済」。毎年、新春と夏の年2回、銀行や商社の審査担当者らを集め、経営が行き詰まるおそれのある会社の(秘)情報を実名で報告している。 セミナーが開かれた24日には、偶然にも「危ない会社300社リスト」に掲載されたジャスダック上場の三平建設が民事再生法の適用を東京地裁に申請。リストの精度を見せつける格好となった。 今年2月のセミナーでもリストが配られ、リ