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ブックマーク / blog.livedoor.jp/yagena (8)

  • 大雨の投票日に「死票」について考えてみた : ECONO斬り!!

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 今日は午後3時頃に投票だん。投票所には(係の人を除いて)なんと僕一人!ということで、ちょっぴりいつもより緊張しました(笑)大雨だし人が少ないのはしょうがないのかな、とも思ったのですが、駅前のス〇バには(雨ニモ負ケズ)人が溢れてました。う〜む… ところで、少し「死票」の問題が気になったので、死票の英語訳である「wasted vote」をGoogle Scholarで検索して、引っ掛かった古典的な関連文献を斜め読みしてみました。以下、その簡単なメモです。立候補者が3人以上いる選挙区で自分の支持候補が当選する可能性がほとんど無い場合に、自分の一票が「死票」になることを嫌って、残った候補の中からよりマシな候補に投票するという、「戦略的な投票」が行われるか否かが、既存研究の主な焦点のようです。

    大雨の投票日に「死票」について考えてみた : ECONO斬り!!
  • 「右下がりの需要曲線は存在しない」のか? : ECONO斬り!!

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 先週末にSNS経由で以下のネット記事の存在を知り、タイトルが気になったので中身を読ませて頂きました。ざっくり言うと、“使えない”経済理論への揶揄と、自身がそう思う“根拠”が書かれています。 中学校で習った「右下がりの需要曲線」は現実には存在しない――価格と需要量の真実 (小松秀樹・月刊SPA!PLUS) 著者の具体的な主張は、「教科書で習う右下がりの需要曲線(図1・左)は観察されないフィクション」で、「現実の需要データ(図2・右)を整理してみると右下がりにならない」というものです。右側の散布図は、ある商店の特定商品に関するPOSデータ(100日分)から導かれたものらしいです。 (元記事からの引用。左側が図1で右側が図2) これに対する、標準的な経済学者のコメント・反論は、「この手の批

    「右下がりの需要曲線は存在しない」のか? : ECONO斬り!!
  • 『有閑階級の理論 増補新訂版』 : ECONO斬り!!

    訳者は「ちくま学芸文庫版」(1998年発売)と同じ高哲男氏。出版社こそ違いますが、書はまさにその増補改訂版に当たります。一番大きな変化は、附論「経済学はなぜ進化論的科学でないのか」(386〜415ページ)が新たに加わったこと。お値段も少し安くなり、以前と同じくKindle版も購入できますよ。 『有閑階級の理論』は言わずと知れた経済学の古典ですが、実際に手に取って読まれた方はあまり多くないかもしれません(かく言う私も、恥ずかしながら通読していません…)。増補改訂版の発売を機に、夏休みを利用してヴェブレンの思想をひも解かれてみてはいかがでしょう? ところで、著者のヴェブレンは(ブログでも何度もご紹介・言及している)故宇沢弘文先生が最も評価されていた経済学者でもあります。残念ながら絶版となってしまったようですが、宇沢さんの書かれた『ヴェブレン』は僕も大好きな一冊。一般の方でも興味を持って読み

    『有閑階級の理論 増補新訂版』 : ECONO斬り!!
  • 「コースの定理」で見る大阪都構想 : ECONO斬り!!

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) (記事の最後に【追記】アリ) いよいよ、大阪都構想の是非を問う住民投票が明日(5月17日)に迫ってまいりました。私自身は大阪市民ではない(ちなみに大阪府民でもありません)ので、直接投票することはできませんが、メディアでの解説、テレビCM、政治家の街頭演説などを通じて、投票へ向けた熱気(と混乱?)の高まりを肌で感じています。 実は3週間ほど前に、大学のゼミでの議論に触発され、大阪都構想に関してTwitterで何件かつぶやかせて頂きました。今回は少し解説を加えながら、その一連のTweetをご紹介したいと思います。タイトルからすでにお察しかもしれませんが、巷での議論とは少し違う視点で問題を見ています。ひょっとすると、頭の中で議論を整理したり、都構想問題への視野を広げるのにお役に立てるかもし

    「コースの定理」で見る大阪都構想 : ECONO斬り!!
    daruyanagi
    daruyanagi 2015/05/16
    大阪外環状鉄道構想とかでも象徴されてるけど、そろそろ“大阪”は脱皮してもうちょっと広域な目線で動ける組織になった方がいい、と思う大阪市生まれ。
  • ついに出る!経済数学の決定版!! : ECONO斬り!!

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 約2年間に渡り,じっくりと改訂を行っていた経済数学のテキストがついに出来上がり,3月下旬に発売されることになりました.30代の研究者たち6名による経済数学の決定版です! 『改訂版 経済学で出る数学』(日評論社) ・大幅に内容が充実し(文230ページ => 380ページ) ・少し記述がいい加減だった箇所もしっかりと書き直す というパワーアップを遂げた一方で,肝心の ・値上げは最小限(2000円 => 2100円)に抑えました! たっぷり時間をかけたおかげで自信作に仕上がりました!(このまま改訂が永遠に終わらないのでは,と錯覚したくらいです…苦笑) このボリュームと内容で2100円は“買い”ですよ〜♪ すでにアマゾンのページも完成しています↓ 発売日が近づきましたら,より具体的な追加

    ついに出る!経済数学の決定版!! : ECONO斬り!!
    daruyanagi
    daruyanagi 2013/02/21
    かおっかな
  • ゲーム理論事典 : ECONO斬り!!

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 少しご紹介が遅れてしまいましたが、昨年末に、世界を代表する一流研究者らの執筆による格派の『ゲーム理論事典』がPalgrave Macmillan社より出版されました。 これは、もともと『The New Palgrave Dictionary of Economics』(第二版:全8巻)として出版されていた大事典から、ゲーム理論に関する主要トピックを編集しなおしたものです。(編集で漏れたゲーム理論関連の項目も沢山あるのでご注意下さい) 少しでも中身をご覧頂ければ一目瞭然なのですが、単語/専門用語の辞書的な解説を行う通常の事典とは全く異なり、それぞれの用語に関連した主要研究やモデルなどを整理して紹介するという、サーベイ論文のスタイルで書かれているのが特徴的です。イメージとしては、Jou

    ゲーム理論事典 : ECONO斬り!!
    daruyanagi
    daruyanagi 2010/02/02
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  • ECONO斬り!! : 現代経済学の数学的方法 - livedoor Blog(ブログ)

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) タイトルをみてピンときた方は十分な経済学通と言えるのではないかと思います。そう、このタイトルこそ日が誇るトップクラスの数理経済学者、故二階堂副包(にかいどうふくかね)先生によって1960年に著された数理経済学の記念碑的テキストの題名です。 奇しくも1年前の1959年には、数理経済学の発展にもっとも偉大な貢献を残した(その貢献により1983年にノーベル経済学賞を受賞)Gerard Debreuの手によって、簡潔さ・完璧さ・美しさを全て揃えた究極のバイブル「Theory of Value」(邦訳:価値の理論)が世に送り出されたのすが、書はそのバイブルに勝るとも劣らない内容を誇る当時最先端のテキストでした。そして、「Theory of Value」が今でも色あせない輝きを保っているのと

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  • 孤高の天才クールノー : ECONO斬り!!

    経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 先日、寡占市場がらみの内容を扱っている邦書をGRIPSの図書館で調べていたのですが、その時手に取った酒井さんによる以下の専門書が、寡占理論の産みの親であるクールノーについて興味深い議論を展開されていたのでご紹介したいと思います。 以下の引用文の中にも出てきますが、クールノーはワルラスらによる限界革命より遥か以前に精緻な数理経済モデルを駆使した、現代経済学の真のパイオニアです。微分アプローチ、極限によるラージ・マーケットの描写、クールノー均衡など今日のミクロ経済学で必要不可欠なツールが盛り込まれた主著『富の理論の数学的原理に関する研究』(残念ながら英語版・日語版ともに現在入手困難です・・・)の出版はなんと1838年!日は当時江戸時代で、黒船もまだ来航しておらず明治維新まであと更に3

    孤高の天才クールノー : ECONO斬り!!
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