参考資料 ▼リゾーム【rhizome】 知恵蔵1997 リゾーム rhizome <文化‐哲学・現代思想> フランスの哲学者ジル・ドゥルーズと精神科医フェリックス・ガタリの共著『千のプラトー』の基本用語。西洋の伝統的形而上学が一から出発して分岐してゆくトゥリー(樹木)状の存在モデルとそれに対応する思考形態をとってきたのに詑して、ドゥルーズ/ガタリはリゾーム(根茎)状の存在モデルと思考形態を提唱する。それは特定の中心をもたず、それぞれ異質なものが異質なものと接合されながら、始まりもなく終わりもなく、多方向にまた重層的に錯綜しながら延びてゆく。当然リゾーム的思考は、パラノよいもスキゾ、定住性よりは遊牧性を志向する。彼らは、垂直にそびえ立つ樹木のイメージに従って大体系を構築し、そこに組みこまれないすべてのものを排除してきた西洋の哲学的思考を疑問に付し、そうした樹木を支えている