今回のシナリオ 「林」は昨年課長になった32歳のエンジニア。林の会社は小さいが好業績の外資系IT企業で、今年から社員の数を増やしている。そんな中、先月から中途採用で「高木」が林の課に配属された。高木は41歳で、以前は中規模のソフトウェア会社で働いていたが、その会社は買収されてしまった。高木の所属していた課はスリム化の対象となり、高木は職を失い、今の会社に入ってきた。高木は前の会社では、林と同じ課長職についていたが、今の肩書きはグループリーダーで林の下になる。林は現在、3つのグループをマネージしている。林は、アメリカの大学院を卒業し、大手の日本の企業のお誘いを振って、成果主義の今の会社に就職したエリートである。 高木は、何かにつけて「自分は20年このようにしてきた」とか、「アメリカではそうかもしれないが、前の会社ではこうしてうまくいった」というように、過去の自分の経験を話し、林のやり方に否定