怠惰とかいう話ではなく、民衆をより巧妙に騙す者が権力を得るという構造、騙された民衆は騙した張本人よりも手頃なはけ口を望むという性質に起因する話です。 まあ、大阪都構想の件で言えば、敗者は敗北から学ぶが、勝者は勝利から学べない、とも言えますが。 国政への影響、改憲の国民投票 筆者は、大阪市の住民投票は、安倍政権にとっては憲法改正の国民投票の予行演習だったのではないか、と思っています。それは直接投票により結論を出す、ということだけではなく、権力を持ち、政治に責任を負っている側が積極的に虚実ない交ぜの「バラ色の未来」を描く政策宣伝、多額の広告資源の投入、金(広告料)と恫喝による報道機関の押さえ込みなどで、国民の意思を「買う」ことができるかどうかの実験だったのです。その目論見が上手くいかなかったことは、安倍政権が掲げる憲法改正の国民投票の実施にも少なからず影響を与えるでしょう。そして、改憲課題で安