ロンドン・オリンピックがいよいよ開幕する。それでは経済大国の金メダルはどこの国だろうか。もちろんその答えは、視点をどこに置くかによって変わってくる。 国の経済力を測るときに、最もよく使われる尺度は、国内総生産(GDP)である。これは国内で1年間に生み出される付加価値の総量であるから、国の「年収」に当たる概念である。 ≪GDP独引き離し韓国の5倍≫ よく知られている通り、日本は一昨年、GDPで中国に抜かれてしまった。が、それにしたって国土が狭く資源に乏しい国としては世界第3位は立派な成績である。 今年4月時点の国際通貨基金(IMF)データを見ると、日本のGDPは5・9兆ドルだ。1位の米国15兆ドルや、2位の中国7・3兆ドルには届かないまでも、4位のドイツは3・6兆ドルなので、当分は抜かれる心配はなさそうである。何かと比較される韓国は、世界第15位の1・1兆ドルなので、日本の5分の1に過ぎない