2014年03月19日22:50 カテゴリ人物横浜 松本竣介の「Y市の橋」を見に行く 「竣介の橋」とまで言われた、松本俊介の「Y市の橋」周辺の風景はどう変わったのか? ちょっと気になって、横浜駅で途中下車してみた。 ついでに周辺の震災復興橋のいくつかを見てみよう。 いつも京急の車窓越しに見ている「万里橋」も気にかかる。 竣介の描く都会の風景は、そのほとんどが街の目立たない場末の風景だ。 多くの人が気づかない見捨てられたような埃っぽい風景が、竣介が描くことによって不思議な魅力を持って迫ってくる。 有名な建築物・ニコライ堂や国会議事堂を描いても、前方に組み合わされた新宿南口の陸橋や、聖橋の石積み、工場の煙突や街のうらぶれた風景の方がメインと思える。 墓碑かトタン屋根の工場に、橋のたもとの公衆トイレが教会のように思えてくる。 竣介の風景画の現場を追った記録が、洲之内徹「気まぐれ美術館」(新潮社・