道を歩いていると、車に轢かれたり人に踏まれたりして虫が潰れて死んでいるのをよく見かける。 そういうのを見ると、たぶんみんな「うわあ」と感じると思う。 俺も思う。 俺の「うわあ」だが、おそらく他の人より5倍くらい大きい気がする。5うわあだ。出社途中に見てしまったりすると、歩いている間中、頭の中がそのことで重苦しい感じでいっぱいになる。 死ぬこと自体はしかたがないが、別にそんな死に方じゃなくてもいい。 そういうわけで、まだ生きているやつは誰かに踏まれる前に俺が拾って植込みとか土の上とかに放りこまれることになる。 自己満足だ。死ぬなら俺の見てないとこで死んでくれ、ということでしかない。とにかく拾って放る。 カナブンも拾うしセミも拾う。カマキリも羽のもげた蝶も拾う。カエルも拾う(虫じゃないけど)。デカい芋虫とかはさすがに無理。 夏になると多いのはミミズで、ミミズはマジで悲惨だ。地中が暑いから表に出