よく選手が土足で踏んでるけどあれ誰のパンティーなの?
桜の木の下から祖父が出てきた。代々続いてきたうちの庭からだ。彼は奇妙なカプセルに入って眠りについていた。何でも当人いわく数年タイムマシンになっていたという。 彼は桜からエネルギーを得る謎理論をまくし立て、一息つくと僕の父である息子は元気かと問いかけてきた。父はすでに他界したし、僕はもうハタチだと述べると、祖父は「あの坊主がねえ」と目を丸くした。子供がそのまま大きくなったかのような無垢な風貌は、今見える60歳そこそこの雰囲気ではない。それこそ同い年程度の印象を与えるのだった。 床の間の明治時代から受け継がれた鳩時計が鳴くと、そこから粒上にくすんで灰色になった鳩が出てきた。祖父はそれを見て、こりゃ婆さんと一緒に買ったもんだといった。年代の辻褄が合わない気がしたが、なにか祖父の中で記憶違いでも生じているのだと思うことにした。 奇妙な祖父との生活は不思議なほど違和感なく始まった。彼は嫌味のない性格
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く