宇宙飛行士だったテイラーは、社会の隅々まで「法の光」で照らすという司法制度改革の理念に賛同し、社会人としてロースクールに入学した。 カルト宗教に過敏な昨今の情勢から、「カルト宗教にでもはまったのではないか」と心配する友人たちや、「今のお仕事をやめないで」と泣いて訴える娘を振り切ってロースクールに入学し、苦労しながらも、司法試験に最終合格することができた。 宇宙飛行士に復職した彼は、イカルス号に乗り、6か月間の宇宙飛行を終え地球への帰還を目指していた。 ハスライン博士の時間理論によると、地球時間で法科大学院制度の集中改革が終了した頃の地球に帰る予定だった。 しかし、地球に着陸するはずのイカルス号は、何故か別の惑星に不時着してしまう。 その星の住人に職業を問われたテイラーは「弁護士だ」と自己紹介する。 いったんは住民と打ち解けたものの、気になる法曹志願者の回復具合を尋ねても、話が合わない。彼ら