宝塚歌劇団とOSK日本歌劇団。関西に本拠を置く、未婚の女性だけで組織する2つの劇団で、トップスターの退団が次々に発表された。花の命が短い歌劇のトップは、最盛期に散るのが宿命になっているが、創立100周年で大賑わいの宝塚と、92年の歴史はあるがきびしい経営状況が続いているOSKでは、対照的な退団風景を見せている。寂しい中に華やかなセレモニー 宝塚では花組トップの蘭寿とむが5月11日付で退団する。サヨナラ公演の「ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-」「TAKARAZUKA∞夢眩」が、17日に宝塚大劇場で千秋楽を迎え、蘭寿は約6000人のファンに見送られて、音楽学校時代から20年間の思い出が詰まった本拠地に別れを告げた。東京宝塚劇場公演(4月10日~5月11日)の千秋楽が退団の日となる。 蘭寿は兵庫県西宮市出身で、平成8年入団。花組に配属されて順調にステップアップし、18年4月宙組に