雑誌「WIRED」日本版の編集長として約6年、テクノロジーが創る社会や文化の未来像を発信してきた編集者の若林恵さん。若林さんが今気になるテーマの一つが、「おっさん」だという。日本の企業社会に君臨するおっさんは本当に悪なのか。若者とおっさんが融和する策はあるのか。Business Insider Japan統括編集長の浜田敬子が聞いた。 浜田敬子BIJ統括編集長(以下、浜田):少し前に若林さんが書かれた「おっさん」についてのコラムがとても面白くて。「ダイバーシティやアイデンンティティが語られる時、おっさんは常に「敵」として立ち現れてくる。だけど、「敵」とみなしているだけでは事態はかえって悪くなるばかりだ」と。本当に今おっさんの旗色悪いですよね。若林さんは自分を「おっさん」だと思っていますか? 若林恵さん(以下、若林):立派なおっさんです。今年47歳ですから。めっちゃ気ぃ短いですし。 浜田:私