大阪の新世界市場を皮切りに文の里商店街、伊丹西台、宮城県女川など全国へ広がっていった「商店街ポスター展」。その仕掛け人が電通のクリエイター、日下慶太氏だ。数々の広告賞を受賞し、地域振興を核とした独自のクリエイティブ活動を続ける日下氏に、若手クリエイターへのアドバイスを綴ってもらった。(JBpress) 20年の広告稼業で学んだこと 何か若いクリエイターに向けてアドバイスをしてほしいという執筆依頼が夏頃に入った。なんだかダラダラとしてしまってようやく冬に書き上げた。 数カ月考えに考え抜いて、私が若手クリエイターにいちばん伝えたいこと。それは拙著『迷子のコピーライター』(イースト・プレス)を買って読んでほしいということだ。そうすると、私に印税が入る。豊かな生活ができる。ベストセラーともなると、作家になることができるかもしれない。見積り、スケジュール管理、打ち合わせなど日頃の雑務から解放されて、