【試し読み】橋本治『人工島戦記──あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』第一章全文公開 来る9月24日(金)、橋本治さんが生涯をかけて挑んだ小説『人工島戦記──あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』が刊行されます。架空の地方都市を舞台に、戦後から平成に到るこの国の普通の人々の意識を描いた未完の大長編です。本書の刊行を記念し、第一章「なに考えてんだ?」を全文公開します。 『人工島戦記』あらすじ 千州せんしゅう最大の都会である比良野ひらの市では、志附子しぶし湾を埋め立てて「人工島」を作る計画が着々と進んでいた。それを知った国立千州大学二年生のテツオ(駒止鉄生こまどめてつお)とキイチ(磐井生一いわいきいち)は、すでにある市民運動に共感することが出来ず、新しい反対運動を立ち上げる。彼らにとって唯一ピンと来るのは、「人工島? そんなのいらないじゃん」という、そ
![【試し読み】橋本治『人工島戦記──あるいは、ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかのこども百科』第一章全文公開|HB ホーム社文芸図書WEBサイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e4c12054d375c98c656ff1d7c48450e0390d9ac/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F60794110%2Frectangle_large_type_2_f5aa46f812bb513664b2ba08074f3946.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)