「これから1年間を『勝負の年』と位置づける」――。メルカリ創業者の山田進太郎会長兼最高経営責任者(CEO)が熱弁を振るった翌日から2日間で、同社株は18%も下落した。投資家が関心を寄せてきたスマートフォン(スマホ)決済サービス「メルペイ」について、足元の状況すら十分に開示しなかったからだ。山田CEOが登壇したのは8日に開かれた2019年6月期の決算説明会だ。メルペイへの先行投資がかさんで連結最終損益は137億円の赤字だったが、これは7月の業績予想修正で開示済み。フリーマーケットアプリ「メルカリ」の稼ぎをすべてつぎ込んで立ち上げたメルペイについて、山田CEOがなにを語るかがこの日の焦点だった。ところが、メルペイをめぐって開示されたデータは