自分の中に潜む差別意識を正直に話すことは誰にとっても難しいはずだ。性差別、人種差別など差別の形は色々あるが、差別する心をオープンに語ることにはためらう人がほとんどだろう。 今回紹介したいのは、米ニューアーク市長のコリー・ブッカー氏が、スタンフォード大学在学中の1990年に大学新聞に書いたコラムだ。彼はそこで同性愛者を嫌悪していた過去を告白し、差別の根源にあった自分自身の問題を綴っている。20年以上も前の記事であるが、彼の告白は今も多くの人々の共感を呼んでいる。 ●常に行動が注目を呼ぶコリー・ブッカー市長 コリー・ブッカー市長はマンハッタンに近接するニューアーク市の市長を2006年より務めている。斬新な行動力、リーダーシップの持ち主であること示すエピソードに事欠かない。 たとえば市議会議員時代には、麻薬取引で治安の悪い地域のパトロール強化を訴えるため、10日間飲まず食わずのストライキを決行