差別というのは、集団成員性に基づいてある人(々)に不利益をもたらすような行動、文化、ないし制度を指します。 差別する人、というのは、差別的な行動を取る人のことですが、そこにも動機は色々あるんですね。例えば、故意に他人を傷つけようとして既存の差別的な文化や制度を利用する人もいる。そういう人はクズだと思います。他方、傷つけようという意図がなく、ただ慢然と習慣に従うことで差別を遂行する人もいる。そういう人は罪深くはあるけれども、悪人では無いと思います。啓蒙によって自分のしていることに気づいたときには、行動をがらっと変えるかもしれない。そしてさらに、差別には意図せずに起こる面もあるんですね。例えば平等規範を内面化しているにもかかわらず、外国人と話すときは声のトーンが低くなる。上体をそらし気味にしてしまう。こうしたこともマイノリティにネガティブな影響を与えることが分かっていますが、かといって一概に