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ブックマーク / katokitiz.hatenablog.com (9)

  • やがてDVDも消えていく、雨の中の涙のように… - シン・くりごはんが嫌い

    最近、狂ったように「DVD」を買い漁ってました。 一時棚に収まらなくなって、ブルーレイ出たら買い替えようと思ったもんや観なくなったヤツを70くらい売っぱらったんですが、売った後にやっぱりものすごく後悔しましてね。『ワイルドバンチ』なんてなかなか日語版出ないし、あとブルーレイで観てもそんなにキレイじゃないヤツもあったりして、これならとりあえずDVDでいいやって感じで買い直しています。 なんでそんなに買えるかっていうと、安いんですよ。まぁとにかく安い。ビデオからDVDに移行する際、レンタル落ちの中古ビデオがアホみたいな値段で売ってたときがありましたが、その現象に近いものがなんとセル盤でも起きてるんですねぇ。さらに売ったヤツを買い直すだけじゃ飽き足らず、昔欲しかったけど泣く泣く諦めたものまで買うようになってしまいました。 『スパイダーマン』の1と2は250円でそれぞれ買ったし、『マトリックス

    やがてDVDも消えていく、雨の中の涙のように… - シン・くりごはんが嫌い
  • そんなに「理由」が必要だろうか? - シン・くりごはんが嫌い

    21歳の時、オフ会というものに参加するため生まれて初めてちゃんとした形で上京した。 ぼくにとって東京というのは、ある種「別世界」という認識があり、『眠らない街 新宿鮫』という映画のせいで、「眠らない街」というイメージしかなく、路地裏では青龍刀を持ったチャイニーズが走ってるのではないかという妄想を抱きながら向かったものだ。あとは奥田瑛二にチウされるんじゃないかとか、切れた耳を無理矢理引っ張られるんではないかとか。 ちなみに映画には若き浅野忠信も出演しております。 埼玉に住むいとこに言われた通りに電車を乗り継ぎ、待ち合わせ場所に着いた。そこからオフ会の主催者に連れられ、映画を観るために渋谷へ移動したのだが、まぁ人の多さに驚いた。駅前なのにも関わらず、海外アーティストのゲリラライブでも行われるのか!?と思うほどの人の多さ!さらに終電に駆け込む人の数!ぼくは尋常じゃないくらいのカルチャーショックを

    そんなに「理由」が必要だろうか? - シン・くりごはんが嫌い
    dddeee
    dddeee 2011/07/10
    「宇宙戦争」の場合はいっさい理由がわからないからこその目隠しな怖さ(≒面白さ)があるように思うんだけどなぁ
  • その愛にむせび泣く『SUPER8/スーパーエイト』 - シン・くりごはんが嫌い

    超話題の『SUPER8/スーパーエイト』を初日の初回に鑑賞。どんだけ楽しみにしてたんだ、オレ。 『ホット・ファズ』を観たときに、主人公二人が横っ飛びしながら2丁拳銃をぶっ放すシーンで泣いてしまった。それは田舎にいて、なんの大事件にも巡り会わないポリスアクションオタクの夢が映画の中で叶ったからではない。ストレートに「あの人*1」の映画への愛が画面に溢れていたからで、その愛が観客側にシンクロしたとき、まったく泣くようなシーンでもないのに、映画ならではのカタルシスが生まれ、つい反応してしまうのだ。 『SUPER8』は全編、全シーン、全カットからその映画への愛が気恥ずかしくなるほど満ち溢れていた。 1979年のオハイオ州が舞台。ゾンビ映画を作るため、6人の少年少女たちが集まり、夜中にこっそり家を抜け出して撮影をしていたところ、脇を通っていた列車が車に衝突し、激しい脱線事故が起こってしまう。逃げ惑い

    その愛にむせび泣く『SUPER8/スーパーエイト』 - シン・くりごはんが嫌い
    dddeee
    dddeee 2011/06/27
  • ぼくが『SUPER8』で好きなところは恐らくみなさんがダメと言ってる部分だ(超絶ネタバレ感想) - シン・くりごはんが嫌い

    その愛にむせび泣く『SUPER8/スーパーエイト』 - くりごはんが嫌い 前回のエントリでは、あくまでネタバレをしないようになんとなく表面的に言及した感じですが、今回はネタバレ全開の感想文になってます。単純にぼくがここが好きだぁ!と思ったところを羅列していくだけです。なので、分析であるとか、論じるというのとは関係ない、偏愛エントリとも言うべき、しょーもない個人的な感想です。だからちゃんとチラシの裏に書いてるじゃないかぁ!! ・アバンタイトル後の“Don't bring me down” 主人公の母親が亡くなってしまうところから映画は始まる。 ハッキリとすべては提示されず、ブランコに主人公が座り、家の中から聞こえる話し声に耳を傾けている。家の中で何が行われてるかは一切写されない。若干暗いトーンで、説明的なセリフを徹底的に省くことで、「この映画は全体的にこういう演出で進んでいきます」という所信

    ぼくが『SUPER8』で好きなところは恐らくみなさんがダメと言ってる部分だ(超絶ネタバレ感想) - シン・くりごはんが嫌い
  • カラックスは走り続ける『汚れた血』 - シン・くりごはんが嫌い

    彗星が近づいているため異常気象が続き、愛のないセックスによって感染する「STBO」という病気が蔓延しているパリ。列車に乗ろうとした窃盗団のジャンは何者かによって線路に突き落とされ轢死してしまう。あるアメリカのギャングに金を借りていたジャンはその金を返せず、見せしめのために殺されたのだった。ジャンの友人であり、窃盗団の仲間でもあるマルクの前に現れたギャングは二週間以内に金を返せとマルクに命じる。マルクは手先の器用なジャンの息子を仲間に引き入れ、開発中の噂されるSTBOの特効薬を盗み出そうと計画するのだが……というのがあらすじ。 「ゴダールの子供」という最大級の賛辞で迎えられた早熟の天才カラックスの監督二作目。『ボーイ・ミーツ・ガール』で映画に対して素直な感覚を披露し、ブレッソンやゴダールの諸作品のような手触りを持っていた彼はわずか二作目にして、「映画自体が映画史を評価する」という批評性と過度

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  • 発表!くりごはんが嫌いな男の2010年ベスト&ワーストムービー! - シン・くりごはんが嫌い

    いずむくんのブログで2010年のベストムービーが発表されたのだが、彼が選出した中ですでに6も観てないという体たらくで、やっぱり観てない映画多いなぁ、どうしようかなぁとか思いながらも、結局今年もベストムービーを選出する手はずとあいなりました。『ヒーローショー』も『息もできない』も観てません。ホントにすいません。必ず観ます。『キック・アス』観たいよー。あと『ペンダ・ビリリ!』と『ソウルパワー』はなんとしても観たいです。はい。 今年映画館で観た映画は58。さらに公開されなかったものや見逃してしまったものをDVDやブルーレイで12追っかけて、結局今年日で公開された映画で観たのは70だった。もしかしたら毎年これくらいの量なのかもしれない。 というわけで2010年ベスト&ワーストムービー発表でっす!! 2010年ベスト 1.冷たい雨に撃て、約束の銃弾を 2.第9地区 3.ラブリーボーン 4.

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  • くりごはんが嫌いな男の続編映画ベストテン! - シン・くりごはんが嫌い

    続編映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20101101 早速参加するぜぇ!! 続編映画ベストテン!くりごはんが嫌い編 1.ワイルド・パーティー(70米:ラス・メイヤー監督) 2.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱(92香港:ツイ・ハーク監督) 3.子連れ狼/三途の川の乳母車(72年:三隅研二監督) 4.続・夕陽のガンマン(66伊・米:セルジオ・レオーネ監督) 5.椿三十朗(62年:黒澤明監督) 6.バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(89米:ロバート・ゼメキス監督) 7.マッド・マックス2(81豪:ジョージ・ミラー監督) 8.男たちの挽歌II(87香港:ジョン・ウー監督) 9.インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(84米:スティーブン・スピルバーグ監督) 10.ルパン三世/カリオストロの城(

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  • ネタバレなし!『インセプション』感想 - シン・くりごはんが嫌い

    『インセプション』鑑賞。ドンキに群がってそうな若者からお年寄りまで幅広い年代が観ていて驚いた。 現時点でのクリストファー・ノーランの最高傑作であると共に、「ホントにオレのしたことは正しかったのか?」とさんざん悩み、最終的に「それでも人は前に進まなければならない(生きなければならない)」という結論に至るまでのプロセスを撮り続けて来た彼の集大成的な作品でもある。 現実の中で夢を見て、その夢の中で夢を見て、さらに、そこでも夢を見て………というだけじゃなく、潜ってく段階で誰の夢をベースにするのかというのを選択出来、さらに夢に潜れば潜るほど、深い夢、浅い夢、現実という三つの間でタイムラグが生じ(故にそれを表現するため、浅い層の夢が超スローモーションになる)、夢の中で死んだら目覚めるといったルールや、深い層の夢から体全体に特殊な衝撃を与えると一層ずつ戻って来れるという複雑極まりない設定もさることながら

    ネタバレなし!『インセプション』感想 - シン・くりごはんが嫌い
  • 『告白』が原作をこえた理由(ネタバレ無し) - シン・くりごはんが嫌い

    いやぁ、すごかった。何がって『告白』が、である。 そもそも原作『告白』はぶっちゃけ小説としては完成された代物ではないと思う。特に一番重要な2つの“告白”シーンが口語体によって表現されているので、それ以外何が起こってるか分からないという致命的な弱点がある。だからといってこれ見よがしに「今、○○が起こってますね。」と頻繁に言うわけにいかない。実際、読んだ時に「これ大勢の生徒の前で喋ってるけど、ちゃんと全員が黙って聞いてるのかなぁ」とか余計なことを思ったりした。ネタバレになるから書かないがクライマックスの状況もしかりである。 ただ、作者がその表現にかけた情熱は間違いなく汲み取ることが出来る。故にラストはとても衝撃的だった。小説として完成されてはないかもしれないが『告白』には異様な情念が立ちこめており、こういうのが書きたい!という想いに溢れている。ぼくは原作の『告白』は大変おもしろく読んだクチだ。

    『告白』が原作をこえた理由(ネタバレ無し) - シン・くりごはんが嫌い
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