引き続き、文筆家の鈴木大介さんのインタビューをお送りします。鈴木さんは子どもや女性、若者の貧困問題を精力的に取材執筆するルポライターとして活躍していましたが、41歳のときに脳梗塞を発症。以降は後遺症の高次脳機能障害を抱える当事者として、高次脳機能障害や発達障害の当事者、及びその家族や支援者の一助となるような記事や書籍を執筆しています。病前も病後も、鈴木さんの著書は一貫して「社会的弱者」に寄り添っていますが、それは一体なぜなのでしょうか? これまでの経緯を振り返っていただきました。(この記事は全2回の2回目です。前編を読む) 人のためになることをしたい 高次脳機能障害とは関係なく「子ども時代の記憶はもともと少し混乱している」という鈴木さん。それでも5歳になる直前に川崎病を患い、1カ月以上入院したことは強く印象に残っているそう。小学校低学年までは「体育の時間に走っちゃいけない子」だったそうです