ランタンパレードことシンガー・ソングライター、清水民尋が昨年後半、注目すべき2枚のアルバムを立て続けにリリースした。サンプリングと宅録による作品『かけらたち』、そして4年ぶりとなるバンド編成でのアルバム『魔法がとけたあと』。数々のミュージシャンから一目置かれる存在でありながら、デビュー後数年経った2011年まではライヴもいっさい行わないなど、淡々と自分のペースで活動を続けてきた彼が、このタイミングで自身の音楽の両面をそれぞれ体現した作品をリリースした意図は何だったのか。そしてあまり語られる機会のないデビューからの歩みや自身の音楽観についても話を聞いた。