2015年12月24日のブックマーク (1件)

  • 羊をめぐる冒険 | Dr林のこころと脳の相談室

    ふと思い立って、村上春樹『羊をめぐる冒険』の英訳を読んでみた。 A Wild Sheep Chase Haruki Murakami translated by Alfred Birnbaum Vintage eBooks Kindle版 1 この作品の「羊」は、特殊な羊である。ターゲットとなった人間に取り憑いて、意のままに操る。但しその人間は、特異な傑出した能力を発揮する。その能力を活用した行動が、羊の意図を実現させるのだ。取り憑かれた人間として作品中に最初に登場するのは、非常に強大な右翼団体のトップである老人だ。彼の脳には巨大な血瘤がある。彼の腹心の部下が語る。 (p.162  村上春樹『羊をめぐる冒険』 1982/2003. 講談社) もうひとつ、血瘤に関して奇妙な事実がある。つまり1936年の春を境にして、先生はいわばべつの人間に生まれ変わったんだ。 ・・・ しかし1936年の夏