ブックマーク / kokoro.squares.net (4)

  • 京都アニメーション放火殺人事件 | Dr林のこころと脳の相談室

    1 被告人Aを擁護も非難もしない。稿はこの方針を堅持して書き進める。 2 京都アニメーション放火殺人事件は2019年7月18日に京都市伏見区で発生した事件である。36人が亡くなり、34人が重軽傷を負われている。放火した41歳(当時)の男性=被告人Aの公判が2023年9月5日から京都地裁で開始された。稿は報道によって公開された情報を事実であると仮定して論じるものである。公判の内容については、私の把握している限りにおいて、産経新聞が最も具体的に報じているので、原則として同紙の記事を情報源とする。以下、この事件を「京アニ事件」と略称し、この裁判を「京アニ1審裁判」と呼ぶ。 3 (9月6日公判:  41歳、「パクられた」) 6日の公判では、A被告が救急搬送される前に警察官とやりとりした動画の音声が再生された。その中で「パクられた、小説」「お前らが知っているだろ」などと発言していた。 (緑文字は

  • 喫緊の課題は未来 | Dr林のこころと脳の相談室

    1 いまは2021年7月である。 いま、喫緊の課題は未来である。 未来とは、新型コロナウィルスの国民へのワクチン接種が完了した後のことを指している。 2 私はこの文章を2021年7月4日の夜に書いている。 いま、日でもワクチン接種が着々と進みつつある。ワクチン供給の遅れや不均衡など数々の問題はあるが、コロナ禍はここ100年間における未曾有のパンデミックなのだから、誰にも完璧な対策などできようはずがない。世界は、そして日政府は、そして日の人々は、最大限の努力をし、最善に近い対応を続けてきている。その一つが迅速なワクチン接種だ。日のワクチン接種は世界に比べて遅れたものの、今年中のどこかの時点で完了するであろう(注1)。だがそれは真のコロナ対策の第一歩にすぎない。ワクチンは感染対策の万能の切り札には決してなり得ない。すでにずっと以前からワクチンがあるインフルエンザでも、毎年世界で数十万人

  • 羊をめぐる冒険 | Dr林のこころと脳の相談室

    ふと思い立って、村上春樹『羊をめぐる冒険』の英訳を読んでみた。 A Wild Sheep Chase Haruki Murakami translated by Alfred Birnbaum Vintage eBooks Kindle版 1 この作品の「羊」は、特殊な羊である。ターゲットとなった人間に取り憑いて、意のままに操る。但しその人間は、特異な傑出した能力を発揮する。その能力を活用した行動が、羊の意図を実現させるのだ。取り憑かれた人間として作品中に最初に登場するのは、非常に強大な右翼団体のトップである老人だ。彼の脳には巨大な血瘤がある。彼の腹心の部下が語る。 (p.162  村上春樹『羊をめぐる冒険』 1982/2003. 講談社) もうひとつ、血瘤に関して奇妙な事実がある。つまり1936年の春を境にして、先生はいわばべつの人間に生まれ変わったんだ。 ・・・ しかし1936年の夏

  • 【1473】彼女に突然別れを告げられ、つらくてたまりません

    精神科Q&A 【1473】彼女に突然別れを告げられ、つらくてたまりません Q:  私は20歳代の男性です。将来を約束して2年間付き合った彼女に突然別れを告げられました。その彼女はすぐに別の男性と付き合っています。 2日前まで、愛していると言ってくれていました。彼女の全てを愛し、信じていました。 私は、もう何を信じていいかわからなくなり、ご飯がのどを通らなくなり、5日間水分だけで過ごし、すごくやせてしまい、何もやる気がおきなくなりました。しかし仕事には行かなければいけないので、気力を振り絞って、外へ出ています。 彼女を殺してやりたい、自分も死にたいという衝動に駆られるときもありますが、なんとか抑えています。 いったいどうしたら良いのかわからず、希望も見出せません。 なにか方法はありますでしょうか?誰にも相談していません。つらくてたまりません。 林: これは失恋です。失恋を医師に相談するのは間

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