4月30日(水)に慶応大学理工学部で講演することになった。「理工学概論」の特別講義で演題はおなじみのニコラ・テスラだが、新入学生対象の教養講座なので、どんな話にしようかと考えている。 時間の制約もあるし、人物と業績の紹介だけでもよいのだろうが、今回は、それとあわせて電気の不思議さ、おもしろさについても伝えられればと思っている。 1980年代半ばから90年代後半にかけて、わたしは現場の研究者や科学者に取材する機会が多かった。そのとき確信したのは科学者にとってのイメージの重要性だった。 アニメ、漫画、映画、伝記などからえたイメージが、アイデアだけでなく、研究の目的や動機の部分でもいかに支えになってきたか。そのことを熱心に語ってくれる研究者が意外なほど多かったのである。 電気に捧げたテスラの生涯は豊かな科学的・電気的イメージに満ちあふれている。それはテスラの才能と電気自身のもつ魅力が共振した結果
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