自らが君臨してきた「ブラッディユートピア」から撤退を決めたヴェルツェーニ=摩弥京也は、最も信頼を置いていたスターマインにその後継を委ねた。そして、事件は起こる。かつてない規模で全国で発生した連続爆破テロ事件。一部で「ヴェルツェーニ事件」と呼ばれることとなるこの事件に、京也と御笠は否応なしに巻き込まれていく。 おお、なんか面白かった。なんか過剰に現代社会、ネット社会の暗部を拡大して演出してるような気はするけれど、確かに現状のネットで散見する愉快犯とかを見ると、こんなバカが出てきてもおかしくないとか思ってしまう。 自身の闇であるヴェルツェーニとの決別を決意した京也の前に現れたのは、新たなるヴェルツェーニ。自らが操ってきた、ブラッディユートピアの総力を自身に向けられ、そして圧倒的な力で京也を追い詰めてくるヴェルツェーニ。組織対個人という絶望的なまでに劣勢な状況に、敗北し続け、膝を着いてしまう京也