システムの性能問題が発生したとき、多くの企業はサーバやクラウドリソースを追加して対応する。CPUやメモリを増強すれば、短期的には問題を解決できるからだ。しかし、その方法が永続的な解決策になるとは限らない。 ソフトウェアベンダーWasmerは、まさにその限界に直面した企業の1つだ。同社は約7年間にわたり、PythonのWebフレームワーク「Django」を利用してバックエンドシステムを運用してきた。しかし利用者の増加とともにシステム負荷が高まり、インフラコストと運用負荷が急速に膨らんでいた。 ピーク時には、本番環境を維持するために220CPUと800GBのメモリを消費していたという。同社は当初、インフラを増強することで問題を解決しようとした。しかし最終的には「お金では解決できない壁」に突き当たり、バックエンド全体をRustで書き直す決断を下した。 移行後の結果は劇的だった。CPU使用量は89

