一癖あると聞いて観に行った西部劇『ある決闘 - セントヘレナの掟』、なるほどちょっと毛色が違った。物語の大枠は連続殺人の潜入捜査、描き出すのは神話の誕生。 あらすじ 19世紀末、南北戦争の混乱が尾を引く米国テキサス州で、リオ・グランデ川に多数のメキシコ人の他殺体が流れ着くという事件が発生する。事態を重く見たテキサス州知事は、ひとりのレンジャーを潜入捜査員としてリオ・グランデ上流の町に派遣、犯人と目される町の支配者「宣教師」の調査を命じる。 しかし、彼と宣教師には浅からぬ因縁があった。彼の父親はかつて、宣教師に決闘を挑み、殺されていたのだ……。 感想 何と言ってもこの宣教師の存在感! ものすごい。禿頭碧眼で目の上に入れ墨を入れた、荒木飛呂彦の漫画から出てきたような濃いキャラだ。むしろいつスタンドを出してもおかしくないぐらい、スーパーナチュラルな不穏さで満ちている。 この世から半歩ズレてしまっ
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