フォントデザイナーの葉天宇さんは、たった1人で中国語フォントセットを完成させ、これを淘宝網でダウンロード販売することで、中国語フォントの世界に新風を送り込んだと新週刊が報じた。 漢字文化圏にとって大きな負担となるフォントデザイン 日本と中国にとって、IT分野で障害となるのが文字数の多さだ。日本語の場合JIS第1水準+第2水準という常用される文字で約6300文字が必要となる。中国の場合、常用簡体字が6763文字だが、現実には繁体字や人名漢字も必要となるため、1万文字程度が必要となる。 デバイスはこれだけの文字数を扱わなければならない。コンピューターが登場した黎明期にはこれが大きな障害となった。現在では演算能力が上がり、文字を扱うことは大きな負担ではなくなっている。しかし、フォントをデザインしなければならないという問題が残っている。 フォントのデザインは作家性の高い仕事で、基本的な要素が含まれ