ヒドロキノン(英: hydroquinone)は、二価フェノールである。特に美容ではハイドロキノンと表記されることが多い。ヒドロキノンの名称はこの化合物がp-ベンゾキノンの還元によって得られたことから来ている。写真の現像に用いられる[1]。美容では皮膚の美白に利用されるが、頻繁な副作用について医学的な監督が必要で法的な規制や安全性の議論がある[2]。ヒドロキシ基の位置が異なる異性体として、カテコール (1,2-体)、レゾルシノール (1,3-体)がある。 性質[編集] ヒドロキノンの常圧での融点は172 ℃、沸点は287 ℃であり、常温常圧では無色の固体として存在する[注釈 1]。水にもエーテルにも可溶。動物実験などにおいてはフェノールと同様に変異原性が認められている。 還元力が強く、ヒドロキノンは容易に酸化されてp-ベンゾキノンとなる。 用途[編集] 合成や写真の現像において還元剤として