講堂や体育館などでマイクを使って音声を拡大するときに、ハウリングという現象が起きることがある。 「howling」と書き、「howl」(犬や狼などが吠える)が語源なのだが、スピーカーから出た音がマイクでひろわれ、これが繰り返されて、特定の周波数で共振が起き、「ウォーン」とか「キーン」という音が発生する現象のことをいう。 スピーカーの出力を上げ過ぎたり、マイクの入力を上げ過ぎたりすると起き、かなり耳障りなので嫌がられる。 コンサート会場や講演会などでは、こういった現象が起きないように、使用するマイクは「単一指向性」マイクという種類のものを使うことが多い。 下の図が、「単一指向性マイク」と「無指向性マイク」の構造図である。 無指向性マイクは、拡声装置としてではなく、録音装置に使われることが多い。 この場合は、マイクからひろった音をスピーカーを使って外部に出すことがないので、周囲の音を全てひろう