「あれ?オレって臭くね?」 小学校高学年のときだ。私は、ある日突然こんなことを思った。 もしかしたら気づかなかっただけでなにか予兆があったのかもしれないけれど、突発的にこんな風に思ったことを覚えている。 自分の体臭が、自分の吐息が、とてつもなく不快なのではないか。もしかしたら腐ったうんこみたいなことになっているんじゃないのか。 人より少しばかりおませさんだった幼い脳裏には、そんな不安が満ち満ちていく。その日から私は妙に匂いというものを意識し始めた。 例えば 朝は必ずシャンプーをする。 私の親父は40過ぎで私を生んだので、物心がついた頃には50を過ぎた正真正銘の親父だった。そして、朝起きた瞬間からマックスで臭かった。 おませさんだった私は、そんな親父を見て「朝は自分も臭いに違いない」そう、思ったものだ。その日から今日に至るまで、一度足りとも出かける前のシャワーを欠かしたことはない。 歯をこれ
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