アイドル活動をする中高生を描いたアニメ「アイカツ!」が子どもたちに人気を博している。その劇場版では、親も巻き込む80年代アイドルフレーバーが隠されているという。 ソバージュの長い髪を揺らし、アコースティックギターを爪弾く。シンガー・ソングライターの花音(かのん)が歌うのは、ただ一人の「あなた」に向けたラブバラードだ。 <今どこかの あなたの今日を 思うたび><グッバイ 優しい 笑顔を忘れない もう会えなくても> 真っすぐな歌詞と思いに、トップアイドルを目指す星宮いちごは魅了される。主役に抜擢(ばってき)された今度のスペシャルライブで、花音が作った曲を歌いたい──そう思いを打ち明けるいちご。12月13日に公開された「劇場版アイカツ!」のエピソードだ。 「アイドルとシンガー。異なるタイプの2人が出会い、新しい何かが生まれる。そんなストーリーを描きたかった。下敷きになっているのは、1980年代の