市場規模3000億超・利益率40%超と言われるソーシャルゲーム業界を揺るがしたコンプガチャ騒動。慶應大学経済学部 田中辰雄准教授からの寄稿を掲載する。 今回は筆者の個人的体験談が主となっている。PCやスマホを使わないソーシャルゲームユーザーの顔を垣間見ることができて興味深い。 前回はこちら、前々回はこちら (1)孤立無援のソーシャルゲーム 過去2回の記事で筆者が主張したのは、コンプガチャ規制は不要であり、禁止措置によってビジネスが縮小し、消費者利益は失われる可能性があるということであった。 しかし、このようなコンプガチャを擁護する見解はネット上の言論では少数派である。ネット上のブログやオンラインメディアの報道を見ると、コンプガチャへの批判、あるいはソーシャルゲーム自体への批判的評価がほとんどであり、コンプガチャやソーシャルゲーム事業者を擁護する議論はほとんど見られない。 あるネット上の放送