12月11日、メイ英首相が予定していたEU離脱協定案受け入れの是非を問う下院採決の延期を決定し、協議は混迷の様相を深めている。写真は離脱支持のバッグを持つ人。ロンドンで10日撮影(2018年 ロイター/Phil Noble) [東京 11日] - 英国の欧州連合(EU)からの離脱協議が混迷の様相を深めている。メイ英首相は11日予定していた離脱協定と将来関係の政治宣言合意受け入れの是非を問う下院採決の延期を決定した。11月25日の臨時首脳会議でEUと交わした合意案は、野党勢はもとより、保守党内のEU懐疑派や親EU派の双方、そして閣外協力する北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)から、厳しい批判にさらされている。 このまま投票に臨むと大差で否決される可能性が高く、合意案が葬り去られ、メイ首相の進退問題に発展する恐れがあった。EU側は再協議に応じない構えを堅持しており、英国としては北アイ