コロナ禍によって、ライブエンタメ業界は今なお多大な痛手を受けている。大型ライブイベントの中止を決断したロッキング・オン代表の渋谷陽一氏と、ブシロード代表取締役会長の木谷高明氏。長年にわたってエンタメに携わってきた2人は「これからのライブエンタメには爆発的な変革が起きる」と断言して憚らない。不安と疲弊に打ちひしがれたライブ業界とエンタメファンに、光明を差す対談をお届けしたい。 スポーツ業界はとっくに世界規模で稼いでいる 渋谷陽一氏 木谷高明氏 ――このたびの対談は、ライブエンタメの“明るい未来”を語り合いたいとのことで実現しました。 渋谷陽一そう。ここ最近、とくに音楽業界は暗い話ばかりだったけど、僕はあと数年で音楽産業の市場規模は2倍3倍に成長すると思ってるんです。業界でこの話をしても意外とピンと来てくれる人が少なかったんだけど、木谷さんは瞬時に理解してくれましたよ。 木谷高明欧米のスポーツ
『涼宮ハルヒの憂鬱』や『灼眼のシャナ』、『とある魔術の禁書目録』、『ゼロの使い魔』などヒット作が相次いだことにより、2000年代半ば頃より急成長したライトノベル市場。新興レーベルの参入などもあって、いまや毎クール数本のライトノベル(以下、ラノベ)原作のアニメが放送され、存在感を示しているが、肝心の市場はというと、2013年にいったん頭打ちになったと言われている。好調に見えたラノベ市場に何が起きているのだろうか? ■そもそも「ライトノベル」とは? まずは「ライトノベル」についておさらいしておきたい。ラノベが幅広く認知されるようになって10年ほど経つが、いまだに明確な定義付けはされていない。一般的には主にティーンをターゲットとしている小説(単行本)で、文体は“ライト”という名称の通り一般文芸よりも砕けているもの、さらにイラストレーターが参加(挿絵)していることや個性豊かなキャラクターが多数登場
スタジオジブリが初めて海外スタジオと共同制作した『レッドタートル ある島の物語』。マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の短編『岸辺のふたり』(2000年)に感銘を受けたジブリの鈴木敏夫プロデューサーの「この監督の長編を観てみたい」という気持ちが出発点となり、高畑勲監督の協力を仰ぎながら、8年の歳月を経て完成した。宮崎駿監督の長編からの引退でジブリの今後への注目が高まっているなか、外国人監督による“スタジオジブリ作品”となる今作の制作の裏にはどのような意図があるのか。ジブリのこの先に向けてのどのような位置づけになるのか。高畑勲監督、宮崎駿監督の近況も含めて鈴木プロデューサーに話を聞いた。 ジブリ作品を外国人監督にオファーした理由 ――今回はスタジオジブリ初の“海外との共同制作”という触れ込みで、鈴木さんがプロデューサー、高畑勲さんがアーティスティック・プロデューサーという肩書でクレジットさ
庵野秀明が脚本、総監督を務めた『シン・ゴジラ』が社会現象と言っても差支えないほどの大ヒット中だ。7月29日の公開から先週末8月14日までの3週間(17日間)で、動員230万人、興収33億8200万円を突破。東宝では当初、最終40億円見込みとしていたが、現状で公式発表はないが50億円超えは確実とみられる。2016年上半期の邦画実写興収では『信長協奏曲』(46億円)がトップだったが、年間では『シン・ゴジラ』が1位になる可能性も俄然高くなってきた。 ◆事前の情報ゼロから爆発的な拡散、社会現象へ 同作は、庵野秀明総監督の意向による宣伝方針で、徹底した情報統制が敷かれ、通常は行われるマスコミ関係者の試写もほとんど行われなかった(一部取材者向けの試写は行われた)。そのため、メディア掲載も含めたネットの情報といえば、庵野総監督自ら編集した90秒の予告映像くらい。事前の作品情報がほとんどなく、『エヴァ』ほ
大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)で人気声優・高木渉が武将を熱演し、「あの人は誰だ!?」と話題を集めたが、ここのところ声優たちのドラマ進出が目立っている。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の水瀬いのりや、『とと姉ちゃん』(同系)の緒方賢一(『忍者ハットリくん』の獅子丸)と平田広明(『ONE PIECE』のサンジ)、『真夜中の百貨店』(BSジャパン)の大塚明夫(一連のスティーヴン・セガールの吹き替え)など、アイドル系から超ベテランまで、声優たちのドラマ出演が相次いでいる。そもそも俳優と声優のポジションの違いはあるのだろうか? 声優は俳優のいちジャンル、ベテラン勢には“声優”と呼ばれることに抵抗感も 最初に確認しなくてはならないのは、声優とは声で出演する“俳優”のことであり、声優でもテレビ・映画に出演する俳優でも、舞台の訓練は基本だ。俳優養成学校では、舞台練習を経た上でそれぞれの道に進むし、声
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