BABYMETALのアルバム『Metal Resistance』が全米チャート40位にランクインする快挙!ーーというニュースが日本中を駆け巡ったのが2016年春のこと。これは、2016年の全世界的なポップ・ミュージックにおけるさまざまな変化を浮き彫りにする、かなり画期的な事件だったのは言うまでもありません。 単に「全米のマーケットで日本のアーティストが坂本九の“スキヤキ”以来の成功を収めた!」といった単線的な出来事ではなかった。 しかし、その後、特にこの島国の中で副次的に巻き起こったのは、彼女たちの快挙についての「是非」を巡る、どこかファナティックな議論でした。いや、議論というよりは、彼女たちの是非を巡る、極端な二つの意見の衝突だったと言えるかもしれません。 特にそうした意見の衝突の主たる現場が、SNSという3つ以上の視点を並列させることが機能的に困難で、すべての言説を賛か、否かに二分して
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