阿久根市の竹原信一市長に対するリコール(解職請求)運動で、解職の賛否を問う住民投票に向けた署名活動が18日に本格的に始まった。 受任者と呼ばれる署名を集める人たちは、署名簿を手に各家庭を訪問。一方、市長を支持する人たちは街宣車を走らせリコール阻止を訴えている。住民投票の実現に必要な約6700人分の有効署名を巡る攻防が過熱している。 リコール運動を展開する「阿久根市長リコール委員会」の呼びかけに応じた受任者は現在約520人。17日夜に市内8か所で開かれた出発会で活動に必要な署名簿やボールペン、名札、朱肉を受け取り、18日朝から、担当地区の住宅などを精力的に回った。 受任者の男性(65)は、市が今年、改装工事を行った赤瀬川地区の市営住宅などを訪問。市政の混乱に苦言を呈し、「とにかく早く市長をやめさせないといけない」と積極的に署名に応じる人がいる一方、「神様のような人をなぜ辞めさせるのか」(70