川崎臨港署員が先月27日、川崎市のキリスト教会の敷地内に無断で立ち入ってフィリピン人の男を入管法違反容疑で逮捕し、その後に同署が「立ち入りは不適切だった」と教会側に謝罪していたことが12日、分かった。 県警によると、不法滞在している男がいるとの情報を得た同署員数人が、川崎市川崎区のカトリック教会の敷地内に入り、男に任意同行を求めた。男は応じず、パスポートを携帯していなかったため署員は入管法違反容疑で現行犯逮捕した。 教会側によると、司祭が「教会敷地内での捜査は信教の自由を侵す行為」などと署員に敷地内から立ち退くよう求めたが、署員は男への職務質問を続けたという。この日教会ではミサがあり、信者ら約40人が集まっていた。教会側は今月5日、同署に抗議と謝罪を求める文書を提出した。 抗議を受けて同署は12日、「司祭をはじめ当日集まった大勢の方にご迷惑をおかけしたことをおわびするとともに、署員への指導