昨年末、ヨミウリ・オンラインの「ジブリをいっぱい」で、鈴木敏夫プロデューサーのインタビューを掲載しました。今年7月公開のスタジオジブリの新作「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)について、スタジオ近くの「秘密の部屋」でじっくり語っていただいたものです。 ご本人からは事前に「インターネットはスペースの心配をしなくていい媒体だから、語ったそのまま掲載してほしい」と言われていました。こちらもその考えに賛同し、映画化に至った経緯を詳しく伝えるため、できる限り省略せず、記事にしたつもりです。 しかし、掲載された記事に対し、鈴木プロデューサーから「これではダイジェストじゃないか」と電話がありました。 誤解を覚悟で言えば、世に存在するインタビューは、そのほとんどが「編集」されています。そもそも、人は物事を常に論理的に考えているわけではありませんし、会話というのはしばしば脇道に逸れるものです。質問も、前後の脈絡なく