以前、東京大学を中退した理由として 「一般的には『そこまでして入った東大』だったのに、 内から見た東大はそれほど魅力的でなかった」 と書いた。 そのことを思い出させてくれる記事が 読売新聞に掲載されていた(4月21日付け) 「『要領のよい』東大生の試験対策 −せっかくの才能 発揮は学問で」 「教員教務逆評定」や「シケ対」という、 東大生の講義選択・試験対策を紹介したものである。 私は、東大入学後に初めてこの「制度・システム」の 存在を知った。 そのときは「こんなものなんだ」という程度の 感想しか抱かず、自分もその恩恵に預かろうとしていた。 私はこの就職活動の面接の中で、東大中退の理由を 問われたとき、「東大生ともあろう者が、要領よく 単位をとることばかり考えていることに失望した」 といったようなことを述べたことがある。 (決まって「周りはどうあれ、あなた