はじめに 本稿はこれから湯川ゼミで、東洋史、それも西の方を勉強・研究してみるか、という人のために、次のようなことを説明します。 ネタ(テーマ)の見つけ方、ネタ(テーマ)の深め方(関連文献の探し方)、関連文献の手に入れ方、参考文献リストの作り方などです。つまり、網羅的なデータ(さまざまな概説書や文献目録・辞典類のリスト)と非常に細かいテクニカルなこと(文献リストの書法など)を扱います。「どのように考えたらよいか」「どのように書けばよいか」「どのように発表・討論すればよいか」は、私には荷が勝ちすぎています。そのようなことを知りたければ、分野は違いますが野村一夫さんによるSociusの社会学の作法・初級編をご覧ください。授業の受け方やレジュメの作り方まで、その思想的背景とともに説明されています。 さて、当然のことながら、本稿は湯川ゼミ向けに調整されていますので、注意してください。つまり、ここに書
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