「坊主丸儲け」「葬式仏教」――。 どちらも仏教に対するネガティブなイメージだ。坊主丸儲けとは「僧侶は元手がいらないので、収入の全部がもうけになるということ」。葬式仏教とは、「儀・法事などを形式的に執り行うのみで、人々の救済や真理の追究など、宗教本来の目的を失ってしまったとして、現代の仏教界を批判して言う語」(いずれもデジタル大辞泉より)だ。 「住職」とも呼ばれるお坊さんは通夜と葬式のときにだけ来て、お布施で数十万円の収入を得る。しかも通夜、葬儀の2日間を合わせても、仕事をしている時間はせいぜい3時間くらいだろうか。「時給にすれば10万円以上じゃないか!」と、こんな意見が大方のところだろう。 だから、「いま、日本の寺が大変なことになっている」といっても、正直、ピンとこないかもしれない。だが、データを見ていくと、着実に寺の危機は顕在化している。 4分の1の寺には住職が住んでいない! 全国にある
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