ウェブ人間論 梅田 望夫 / 平野 啓一郎 梅田望夫と平野啓一郎の対談集である「ウェブ人間論」を読了した。基本的な感想は、この書籍の元になった新潮に対談が掲載されたときに「新潮6月号の梅田望夫×平野啓一郎の対談を読んで」にもすでに書いたし、ここやここでは平野啓一郎本人が登場するというハプニングがあったことも記憶に新しいところだ。その後に平野はほんとうに公式ブログを開設したりもした。これら一連のできごとは、とても楽しいものだった。 だけど、いやだからこそ、この件を引っ張る形でこれ以上書評を続けると知人友人ばかり持ち上げる内輪やらせブロガー的なダークサイドに堕ちてしまう気がするので、この機会に大きく踏み外してみようと思う。 ぼくが今の今まで注意深く避けてきた、グーグルの技術論について、この機会にとうとう語ってしまおうと思う。 ■「過去7年におけるグーグル成功の最大の要素は『運』だった」(Se
セキュリティというと、平均的なコンピュータ・ユーザーは事後的施策、つまりウィルス対策プログラムやセキュリティ・パッチなど、特定の脅威に対する対策について考えるのが普通だ。こうした施策はワークステーションやネットワークのセキュリティを保つ上で一定の役割を果たしてはいるが、大概は、更に重要な施策が見落とされている。より効率的なのは最初から安全なシステムを構成することなのだ。そのために必要な作業の多くは簡単なことだが、ソフトウェア市場やIT管理の現場では、利用者の利便性が求められることと相まって、構成レベルのセキュリティ確保がないがしろにされがちである。 構成中心セキュリティは、セキュリティ・アーキテクチャ、あるいは、予防的セキュリティとも呼ばれている。名称はともあれ、コンピュータ・システムの設計と実装レベルからセキュリティを確保する方法である。カナダのコンサルティング会社Starfish Sy
JTBの元取締役CIO(最高情報責任者)の方が、ITシステム開発が設備への投資であるかのような前提で書いていますが、この前提は間違っていると思います。 ソフトウェアシステムの開発とは、経営行為そのものそのものであり、逆に言えば、江戸時代どころか、ローマの時代から、経営行為とは、ソフトウェアシステムの開発以外のなにものでもありませんでした。 たとえば、新しいビジネスを実現するための、新しい店舗オペレーションや配送システムの開発は、ソフトウェアシステムの開発そのものです。 あたらしいビジネスを立ち上げるために、設計すべきものは、たとえば: ●迅速で高品質な状況対応を可能とする意思決定メカニズムの設計。 ●現場で柔軟な対応が出来、かつ、従業員の士気があがるような、責任・権限メカニズムと、それと連動した人事評価・報酬システムの設計。 ●現実的に調達可能な人材と、十分な投資効果の見込める従業員教育シ
最近の調査によると、ITプロフェッショナルの3分の2近くが情報流出を防ぐことができないと感じているようだ。 最近の調査によると、ITプロフェッショナルの3分の2近くが情報流出を防ぐことができないと感じているようだ。 AOLおよびAT&Tのセキュリティ侵害事件が大々的に報じられたばかりだが、8月28日に発表された調査結果によると、自分の会社が情報漏えいの検出に有効な手段を持っていると考えているITプロフェッショナルはわずか37%だった。この調査は、ミシガン州エルクラピッズにあるプライバシー管理調査会社、Ponemon Instituteが実施したもの。 回答者らは、情報漏えいを防止する上での障害として、リソースの不足や製品価格の高さなどを挙げ、自社が機密情報の流出を検出する能力があるかどうか疑問だとした。大規模な情報漏えい(1万件以上の顧客データの流出)については、自社は80%以上のケースを
■ RFIDタグ搭載ランドセルの校門通過記録で仲良しグループを割り出すという小学校教諭の発想は普通? 論座2006年8月号に「IT技術は小学生を守るか」という記事が出ていた。これに次の記述がある。 立教小学校(略)の「登下校管理システム」は、ICタグを用いたセキュリティーシステムの草分けだ。(略)導入を進めた石井輝義教諭(情報科主任)は「動機は、どちらかというとセキュリティーよりも利便性にありました」と語る。(略) 「教師の仕事の一部を肩代わりしてもらうことで、生身の子どもと接することに集中できる」。今後はさらに、記録を時間順にソート(並べ替え)して仲良しグループを割り出す、長期欠席児童を把握するといった可能性を考えている。昨年5月の遠足では、バスに児童が乗り込んだかどうかタグで確認する実験も行った。無線LAN機能と専用ソフトを備えたモバイルPCをリーダーとして用いたという。 さらに、技術
newotani曰く、"「日本のITプロフェッショナルはあまり幸せではない」というITmediaの記事によると、マイクロソフト日本法人のダレン・ヒューストン社長は、7月13日開いた経営方針説明会で、IT技術者の地位向上を新年度の課題に挙げた。 同記事では、「日本のITプロは『社内のPCを購入する』という決定はできても、プロジェクトなどの上位の大きな決定には参加できてないようだ」(ヒューストン社長)。ITプロの地位の低さは報酬の低さにつながる。デベロッパを含むIT技術者全般の不足と不満は深刻になってきていると見る。』と述べている。また、マイクロソフトとしては、打開策としてIT技術者のスキル向上支援、具体的にはMicrosoft Onという、無償で最新技術動向を解説するワークショップの展開を挙げている。 タレコミ子は鬱で休職→IT技術者としての将来不安で会社を辞め、別の道を模索している最中。I
新着記事一覧 【レポート】今週の秋葉原情報 - 大容量HDDに注目! 1.5テラが新登場、そして再び8千円切りの1テラも [02:08 10/12] 【インタビュー】「デザイナーがもっと面白く自由になればいい」-クリエイター・長谷川踏太 [21:47 10/11] 仲村みう、生涯"ゴスロリ"宣言 - 「おばあさんになっても続けます!」 [16:25 10/11] 新垣結衣、羽織袴姿で貫禄ポーズ - 映画『フレフレ少女』初日舞台挨拶 [16:04 10/11] 【レポート】シマンテック月例スパムレポート2008年10月 - マルウェア添付のスパムメールとゾンビPCの動向 [15:52 10/11] 田中麗奈、初舞台で「嫁姑仲は順調です」 - 舞台『思い出トランプ』 [11:00 10/11] 【レポート】ソーシャルレンディングサービスの気になるメリット・デメリット-- maneo
情報学的転回―IT社会のゆくえ スポンサード リンク ・情報学的転回―IT社会のゆくえ 日本の情報学の第一人者、西垣教授の本は必ず読んでいる。難解なものが多いが、口述筆記で書かれたこの本は、とても読みやすい。 「 情報学的転回とは必ずしも、ITの高度利用によって人間の生活を効率化し、グローバル経済を活性化することではない、ということです 」 冒頭のこのことばでまず引き込まれた。 この本の情報学的転回とは、情報という概念が、私たちの思考の在り方、世界観、人間観を大きく変えていくという意味である。ビジネスや効率性ばかりが強調される「IT革命」よりも、もっと本質的な、人類の文化文明の大変革を論じている。 著者は情報には3種類があると定義している。 1 生命情報 生きている生物にとっての情報 2 社会情報 生命情報から意識的に抽出され記述された情報 3 機械情報 機械が処理する記号の情報 コンピュ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く