第1回は、日本SF大賞など、数々の賞を受賞している作家、冲方丁(うぶかた とう)さん。 聞き手は『マンガ大賞』発起人、“よっぴー”こと吉田尚記さんです。 ——マンガに対する熱い思いをぶつけてもらう「マンガラブ」、第1回は、小説家になる前は漫画家志望だった冲方さんに、「冲方丁を作った心のマンガベスト3」をご紹介いただきます。早速ですが、3位の作品を教えていただけますか? 冲方:悩みながら、順位を決めました。3位は『ベルセルク』(三浦建太郎)ですね。僕は4歳から9歳くらいがシンガポール、10歳から14歳くらいまでネパールで過ごしたんですが、『ベルセルク』と出会ったのは帰国後、高校1年くらいの頃。『ベルセルク』には、僕が絵本で見たバイキングだとか、明らかにアイルランド、イングランド的な風景が広がっていた。日本人になじみのない景色、なじみのない装備にも、こんなファンタジーな世界を日本人が描いたのか
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