ミドリムシ(学名=ユーグレナ)市場が急拡大している。長さ約0.05ミリの藻の仲間で、東大発ベンチャーのユーグレナが大量培養を実現。59種類もの栄養素を持つことから飲料や食料への活用が相次ぐほか、油脂分も多く含むため燃料としての実用化も期待される。流通や食品など業界大手各社によるミドリムシ争奪戦の様相を呈してきた。神戸製鋼所の子会社が新たな量産技術を確立するなど供給側の競争も始まり、市場はさらに“増殖”しそうだ。 ◆「先駆者」ユーグレナ 「ミドリムシのことを知って感銘を受けた。将来的には弁当などにも生かしたい」 10日、ファミリーマートが開いたユーグレナ配合新商品の発表記者会見。同社商品本部FF・パン・デザート部長の赤荻達也氏は、ユーグレナの商品力に強い期待を示した。 ファミリーマートが発表した新商品は、同社オリジナル商品3種類を含む8種類で、ユーグレナを配合したパンのほか、スムージ