これらのクレームはあくまで標準として定義されているものであり、発行元によってはこれらに加えて独自のクレームが含まれることになります。例えばCognitoでは、トークン用途を表す token_useといった独自のクレームが含まれます。 また、JWTで使用する形式には、JSON Web Signature(以下JWS)とJSON Web Encryption(以下JWE)の2種類があります。JWSはRFC7515、JWEはRFC7516でそれぞれ定義されています。簡単な特徴としては、JWSでは電子署名がされる、JWEでは暗号化されるといった点が挙げられます。これらは組み合わせることも可能であり、IDトークンではJWSによる電子署名は必須となっているため、JWSについては必ず使用されることになります。 これらの仕様により、IDトークンではクレームを参照することでユーザー情報を確認でき、また電子署