混沌としていて、人の心はもちろんのこと、自分の本心さえも見えにくい現代社会。自分自身との「対話」を重視したユングの心理学は、現代を生きる私たちに何らかのヒントを与えてくれるハズです。 私たちは、1人の人間でも実に様々な「顔」を持っています。 例えば、「親」という顔、「妻or夫」という顔、 「○○会社の営業担当」という顔、「○○部の部長」という顔…。 私たちは、意識するか否かに関わらず、 地位や役割、場面に合わせて態度や行動を変えています。 つまり、「役割を演じている」わけです。 これが、ユングが提唱した「ペルソナ」です。 元々の意味は、古代ローマの古典劇において演者が身につけていた「仮面」。 つまり、私たちは普段の生活の中で 「仮面」をつけて暮らしているというわけ。 面白い発想ですよね(笑)。 確かに、心当たりはありますよね。 親の前では「わがままでテキトーな奔放娘」、 カレの前では「強が