4月2日夕方のNHKニュース、国民保護法案の報道には本当に驚いた。前田哲男などという化石のような人物が出てきてコメントをしている。NHKの報道局には時代を読む目やニュースを的確に解説しようという意図など全くないということだ。この人物が70~80年代にかけて何を発言していたのか、を知る人は怒り出すだろう。小田実や大江健三郎が、今、北朝鮮問題を語るようなものだ。醜悪な喜劇というか、失敗して醜悪になった喜劇とでも言おうか。このニュースは、国民保護法案を30年前の旧思考サヨクの切り口で批判する意図しか読み取れなかった。 そうかと思えば、午後9時から放送された三夜連続のNHKスペシャル、「ドキュメント北朝鮮・第1集 個人崇拝への道」は久しぶりの力作だった。 15年以上前まではこのレベルのドキュメンタリーが多かったが、本当に久々の力作だった。中でも旧ソ連の資料探査はNHKならではのもので、民放にはまず